【Keword for creators】未完成

前回のキーワードは

「オープンソース」

だったが、どうだったろう?

難しければ補足もしていくつもりである。

で、今回のキーワードは、、、

「未完成」

にした。

もちろんオープンソースとも
つながっているし、
深い意味がある。

ぜひ考えてみてほしい。

今回、

「ぼくのベッドルームミュージック」

でとりあげる

アールスティビームーア

というDIYの神様みたいなアーティストは、
40年間、“売れなくても”せっせと作品を
自主制作し、リリースしてきた。

その数、400タイトル以上。

すげーおじいちゃんだぜ。。

で、このアールスティビームーアの
コンセプトに、

デモ以上、完成品未満
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というのがある。

録ったら出し、録ったら出し、、、
の繰り返し。

完璧を求めず、未完成のままリリース。

このスタイルはとても今の時代に
あっていると個人的には思う。

いま、世の中には情報やモノが溢れ、
僕らは生活することに困ってはいない。

足りていないことなんてないのだ。

つまり、コモディティになっては
いけないということ。

では、現代人はいったい
何を求めているのだろう…

それこそが僕らアーティストの役目である
エンターテイメントの本質ではないだろうか。

ムダでバカで面白いもの、、
ワクワクして夢中になれるもの、、、

そんなものを人々は求めていて、
それを提供するのが

僕たちアーティストの役目

なのではないか、と個人的には思う。

細部にこだわり、質を高める

ということはすごく大切なことであり、
いいことではあるが、あえて未完成のまま世にだす。
(決して手を抜くという意味ではない)

我を捨てて、世間にジャッジを委ねるのだ。

到達はできないのかもしれないが、
最後の最後まで究極をめざし、
とことんこだわる、、、

しかし最後は相手に委ねる
ということが今回あげた

「未完成」

というキーワードの意味である。

突っ込みどころのない完成品よりも
自分の意見が言える余地のある
「未完成品」により魅力を感じる。

それは、国民的アイドルと呼ばれ、
今の日本の音楽業界のトップとして
君臨し続けるミュージシャンの現状を
みても一目瞭然かと思う。

別な言い方をすれば

静的ではなく動的である

ということ。

未完成ゆえに動き出す、、、
これが魅力なのだ。

なぜ「未完成」が求められるという話は
もっといろいろな角度からお伝えできるが、
長くなるので、また次回以降、
紐解いていこうと思う。

デモ以上、完成品未満という
コンセプトの背景には、
人々が求めるものと
これからの未来が見えるだろう。

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2013年5月15日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:KFC

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