【Keword for creators】経験

今回のキーワードは「経験」。

情報化社会なんて言われて久しいけども、
僕らは容易に情報を手に入れられる。

世の中にある95%の情報は
誰でもアクセスできる
と言われているほどだ。

つまり、ほとんど手に入れられない
情報や知識なんてない
ということである。

そして、今はソーシャルの時代
なんても言われている。

Twitter、Facebook、Line、、、

すぐに誰とでもつながり、
共有するのが当たり前となった。

そこで、いよいよ
ヴァーチャルリアリティ
の登場である。

ソーシャルな時代に飲み込まれて
経験不在の情報・知識が
一人歩きするようになった。

経験していないにも関わらず、
それ知ってる!となりがちなのだ。

これは勉強しがちな人ほど
陥りやすいので
気をつけないといけない。

「あー、それね。知ってる知ってる!」

と安易にジャッジを下し、
空っぽな結論を
出し急ぐのだ。

これは笑っていられない。

ついつい僕らもやりがちだからだ。

CDを聞いただけで、、、

・このギタリストの音はなってねえな
・ヴォーカルの歌はダメダメじゃん
・リズム隊の息が全然あってない

なんて簡単に結論を出してしまいがち。

実際にライブに行ってみたら、
CDでは得られない音(=情報)に
触れることができるかもしれないのに、
CDなどの音源だけで
全て解った気になってしまう。

経験不在のヴァーチャルリアリティ。

イタい知ったかさんにならないためには、
行動し、経験すること。

誰にでも容易に発信できるインフラが
整っているからこそ、これからは

「経験」の差

が表現力の差になってくるだろう。

ぜひあなたも現場に足を運んでみて、
実際にいろいろなモノゴトに正面から
向き合ってほしい。

禁止キーワードは、

「何の意味があるの?」

だ。

意味や目的を示してもらうのではなく、
全体の経験を通じて、
自分から意味を見いだすもの。

そういった心がけが、5年後、10年後、
まわりとの差をつけることになると思う。

経験不在の知ったかさんに
ならないためにまずは、、、

行動してみよう。

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2013年8月6日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:KFC

【Keword for creators】コンテンツ

今回のキーワードは、
来月のイベントの核ともなる
「コンテンツ」にしよう。

コンテンツというと
あなたは何を浮かべるだろうか?

wikipediaから引用すると、

コンテンツとはあるものの「内容」のこと、概念。

とある。

これだけだと、抽象度が高いので
もう少し引用する、、、

 

「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラムであって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう(コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律2条)
また、コンテンツは、発信者であるクリエイター×表現技術×伝達手段と因数分解される。インターネットの普及に伴い、コンテンツの発信者としては、それを仕事とする専門のクリエイターだけでなく、ユーザー自体が発信者たりうるCGM(Consumer Generated Media)が登場している。

 

法的には、教養・娯楽に属するものである(らしい)。

が、僕が特に興味を引かれたのは、
コンテンツを因数分解すると、

発信者であるクリエイターもコンテンツの一部である

ということだ。

これは、今年のロックの日の
イベント企画である

「コンテンツは日本を救うのか?」

に、ダイレクトに関わってくることである。

スポッティファイや
アンリミテッドなどのような
ストリーミング配信の登場によって、
ユーザーの音楽の聞き方が大きく変わる。

今までより安く手に入るので
ユーザーとしてはありがたいかも
しれないが、、、

ここで誰もが気になるのは、
アーティスト側の権利(収入)であろう。

こんな記事があったので、
目を通しておいてほしい。

音楽配信サービスの進化とアーティストの苦境:
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130213/1047456/?P=1

この記事から引用すると、、、

 

音楽の提供方法が「CD→課金ダウンロード→定額ストリーミング」とシフトするに伴い、アーティストのロイヤリティ収入も「ドル→セント→1/10セント」と桁が一桁下がる形で低下しているのである。

 

この記事でも指摘している通り、
音楽配信のストリーミング化の普及により、
アーティストのみならず、
レコード会社や事務所など
関係スタッフに影響がでるのは
誰でも予想できる。

会社は収入源を分散させ、
生き延びることはできるが、
アーティストは単純にそうはいかない。

TPP問題が騒がれているが、
それと同様に発信者側にとっては、
対応を強いられる大きな変化である。

表現者がコンテンツの一部であるのならば、
いったいコンテンツは
表現者を救うのであろうか、、、

表現者はコンテンツとして
救われるのだろうか、、、

ストリーミング配信が進化する中で、
コンテンツは日本を救うのだろうか、、、

エヴァや日本鬼子、
マリオやアンパンマンなどの
キャラクターの行く末は、、、

そんなことを
「コンテンツ」というキーワードを
きっかけにぜひ考えてほしい。

 

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2013年6月3日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:KFC

【Keword for creators】未完成

前回のキーワードは

「オープンソース」

だったが、どうだったろう?

難しければ補足もしていくつもりである。

で、今回のキーワードは、、、

「未完成」

にした。

もちろんオープンソースとも
つながっているし、
深い意味がある。

ぜひ考えてみてほしい。

今回、

「ぼくのベッドルームミュージック」

でとりあげる

アールスティビームーア

というDIYの神様みたいなアーティストは、
40年間、“売れなくても”せっせと作品を
自主制作し、リリースしてきた。

その数、400タイトル以上。

すげーおじいちゃんだぜ。。

で、このアールスティビームーアの
コンセプトに、

デモ以上、完成品未満
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というのがある。

録ったら出し、録ったら出し、、、
の繰り返し。

完璧を求めず、未完成のままリリース。

このスタイルはとても今の時代に
あっていると個人的には思う。

いま、世の中には情報やモノが溢れ、
僕らは生活することに困ってはいない。

足りていないことなんてないのだ。

つまり、コモディティになっては
いけないということ。

では、現代人はいったい
何を求めているのだろう…

それこそが僕らアーティストの役目である
エンターテイメントの本質ではないだろうか。

ムダでバカで面白いもの、、
ワクワクして夢中になれるもの、、、

そんなものを人々は求めていて、
それを提供するのが

僕たちアーティストの役目

なのではないか、と個人的には思う。

細部にこだわり、質を高める

ということはすごく大切なことであり、
いいことではあるが、あえて未完成のまま世にだす。
(決して手を抜くという意味ではない)

我を捨てて、世間にジャッジを委ねるのだ。

到達はできないのかもしれないが、
最後の最後まで究極をめざし、
とことんこだわる、、、

しかし最後は相手に委ねる
ということが今回あげた

「未完成」

というキーワードの意味である。

突っ込みどころのない完成品よりも
自分の意見が言える余地のある
「未完成品」により魅力を感じる。

それは、国民的アイドルと呼ばれ、
今の日本の音楽業界のトップとして
君臨し続けるミュージシャンの現状を
みても一目瞭然かと思う。

別な言い方をすれば

静的ではなく動的である

ということ。

未完成ゆえに動き出す、、、
これが魅力なのだ。

なぜ「未完成」が求められるという話は
もっといろいろな角度からお伝えできるが、
長くなるので、また次回以降、
紐解いていこうと思う。

デモ以上、完成品未満という
コンセプトの背景には、
人々が求めるものと
これからの未来が見えるだろう。

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2013年5月15日 | コメント/トラックバック(0) |

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【Keword for creators】オープンソース

記念すべき第一回目のキーワードは、
「オープンソース」。

関連キーワードとしては、フリー、コピーレフトなどが
あげられるだろう。

アーティストやクリエイターなどの表現者にとって
今、より重要な概念であると判断し取り上げることにする。

まずは、wikipediaからオープンソースの定義を引用しよう。

1. 自由な再頒布ができること
2. ソースコードを入手できること
3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
5. 個人やグループを差別しないこと
6. 適用領域に基づいた差別をしないこと
7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
8. 特定製品に依存しないこと
9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
10. 技術的な中立を保っていること

・・・ということである。

依存、制限、差別をせず、中立的な立場をとり常に自由。

それがオープンソースだ。

wikipediaでは、オープンソースのたとえとして、
製法が完全に公開され、改変も自由な
「オープンソースコーラ」が紹介されている。

確認してみてほしい。

で、今回、僕が例に出したいのは、
「ブラックジャックによろしく」という漫画だ。

ドラマ化もされているので、知っている人も多いだろう。

作者としては、オープンソースのつもりではないだろうが、
この漫画の二次利用をフリーにしている。

つまり、誰でも自由にこの漫画を使えるのである(商用もOK)。
ソフトバンクが「ホワイトジャックによろしく」として、
パロディ漫画をつくっているので、下記サイトで確認してみてほしい。

http://mb.softbank.jp/mb/special/white_jack/

カバーイラストの報酬が支払われなかったことや
コミックが売り切れ状態にも関わらず
重版しなかった怠慢な出版社に対して、
作者が不信感を募ったという経緯があり、
無料公開に踏み切ったのだとか。

「報酬がもらえないなら全部タダで公開してしまえ!」

と、叫んだかどうかはわからないが、結果として
有料で販売しているコンテンツ(漫画)を
全て無料公開したのだ。

全て、タダで公開しているので、iPhoneやiPadのアプリでも
全巻ダウンロードできる。

有料のものを、全部無料でだしたら売り上げが落ちて、
収入が少なくなるのではないか。。。

そんな風に考える人が大半だろうが、事実は逆。

無料で全部公開したことによって、固定ファン「以外」の人にも認知され、
作者の関連作品が売れだし、逆に潤っているのだそうだ。

「ブラックジャックによろしく」の全巻無料公開は、
現代社会を表すエピソードであり、
今回キーワードにあげた「オープンソース」に
よる恩恵のいい例だと言えるだろう。

注意しておきたいのは、無料で何かを出せばいいということではない
ということ。

安易に考えずに、オープンソースの意味を深く考えて欲しい。

本質を理解すれば、原理が見えてくるからだ。

1話だけ無料とか1巻だけ無料ではインパクトがない。

やはりやるなら良質で最高なものを「全て」無料であろう。

常々、コンテンツ=0円の時代がくるとお伝えしてきているが、
今後、表現者は自分の最高と思える作品を
「オープンソース」というカタチで世に出し続けていく
必要があると思う。

日頃の行動や決断に保守的になって、
古くさい権利や自分の身を守ろうとしていないだろうか。

そんな時は「オープンソース」という
キーワードを思い出して、周りを信頼して
世に投げかけてみると、新しい道が開けると思う。

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2013年4月11日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:KFC

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